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pipinews 2004/2号
pipinewsの一部を掲載します。(会員には印刷物を郵送)

ニュース2004年2月号の写真内容はテキストとして同ページに掲載

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pipiの願い
 建前としての福祉は、それなりに整備されつつあるように感じますが、それらは、「点」でしか機能していないように感じます。pipiは、それらを結びつけて「線」へと展開し、更に「面」として発展していくことが大切だと考えています。 つまり、「福祉」という特別のものではなく、市民が当たり前のように幸せに生活し、「生き甲斐」を感じられる社会を作ることが大切だと考えます。それは、昔ながらの長屋であったりするのではないでしょうか? 横町のオヤジが子どもを叱っていたりする、「横町保育園」というのが自然な姿のように感じられます。もっとお互いが、「魂」でぶつかり合う、日本人が持っていた、「おかげさま」という助け合いを感じる「福祉ルネッサンス」を実現したいと考えています。

ひとこと
ボランティアって偉い?

 はき違えているボランティアといのうのが、あまりにも多すぎると最近強く感じています。 あきらかに駐車違反をしているのに・・・「障害者を乗せているのだからいいだろう」こういう発想は、どこからでるのでしょうか? みんなが出来ない、しない、ボランティアをしてい るのだから、偉いとでも思っているのでしょうか?

障害と障碍
 「しょうがい」という字は、戦前の日本では「障碍と使われていた。この「碍」という字は「固い」という意味があり、「障碍」とは「機能が固まった」状態を意味していた。 その当時は知的障害や精神障害という概念がなかったために身体障害を意味するものであった。  しかし、教育現場で「碍」が使われなくなり、同音である「害」が使われるようになった。ところが「害」の字は、「公害」「害虫」をイメージする、あまり良い意味を持たない。最近では、「しょうがい」とひらがなで表記されるケースも増えてきたようだ。

地域福祉講座  【渡邉洋一】

 地域社会の主体形成を図るコミュニティ理論の
         検証 コミュニティ醸成の段階理論

 第一段階として‘Care out of the Community’のレベルを、生活問題、福祉問題が家庭に放置され、病院や入所施設で隠蔽されていた段階であるとしている。第二の段階としての‘Care in the community’のレベルでは、生活問題、福祉問題が入所施設や在宅福祉が制度化されているが、第三の段階での‘ Care by the community’では、さらに地域社会に住む住民による、住民のための福祉活動として非制度的な側面が醸成されている状態であるとしている。この第二の段階では、地域で生活していくための条件整備、在宅福祉サービスが行政により制度化、組織化されているものの、隣近所の人達が声をかけあい、励ましあうという活動が未発達な状態をさしているようである。
 また、第三の段階は、地域で生活していくための条件整備、在宅福祉サービスが行政により制度化、組織化されていることは当然として、近隣の関係が成熟している状態で、声かけ、見守りの援助が地域に形成されている状態が醸成していることのようである。
 しかし、地域社会の主体形成を図るためには、次の‘network of services within the Community’のレベルが‘ Care by the community’のレベルへと止揚関係として到達するという視点が重要である。 ベイリーが指摘したように、地域社会が基盤となる福祉サービスの構築には、行政の責任を第一としながらも、住民自身も参画する必要性をいっている。ただし、この地域福祉の考え方が、行政予算の削減のために利用されてはならない。もちろん、新しい住民と行政の間の「市民契約」が求められることである。 (図省略)

地域福祉研究室 pipi 代表 渡邉洋一  
 成熟社会へと変容している現在では、高度成長の時代とは異なり、「生活の質を磨く」という考え方の自らの責任で対処することが求められている。この「生活の質を磨く」ということは、市民がひとり一人が主体を形成することでもあった。また、社会福祉のサービスのあり方でも、この「生活の質を磨く」ことが考えられており、福祉サービスの地方分権と規制改革という動向にもあらわれている。まさに、社会福祉の自己責任が問われることでもある。  
 このような動向にあって、私たち「地域福祉研究室 pipi」では、「福祉学習と福祉教育」について考えるために、NPO法人を設立しようとしている。この目的には、「社会福祉の市民化」という視点が基本にある。自己の暮らしを自らが設計をして、自立生活の継続を計画的に実施することでもある。そのための生活の学習を自ら獲得をするために必要な情報や技術について研究をしていきたいと考える。さらに、「社会福祉問題の共有化」と言い換えることもできよう、他の市民の痛みを思いやり、共有することでもある。すなわち、暮らしの原点の認識の共有でもあって、暮らしの原点を社会福祉の思想から問い直そうとするものである。   
 志(こころざし)をもって、地域社会での自立生活を考えるためには、同じ志(こころざし)をもった市民を増やすことが必要であると考える。そのためには、「塾」という志(こころざし)を磨きあう場所を創らなければならない。私たち「地域福祉研究室 pipi」では、社会福祉情報の発信と啓発を目的に活動をしていきたい。
 具体的には、啓発用のポストカードの作成や福祉教育用のテキストの開発などに取り組むことを企画をしている。この企画力を社会福祉問題解決へと応用をして、そこに関わる市民によって、「塾」という志(こころざし)を磨きあう場所を想像をしていきたいと考えている。

雪が溶けたら何になる?  
 私は、迷うことなく「水」になると答えました。もちろんこの答で、間違いではないでしょう。 ところが、重い知恵遅れの人たちの生活の場である、止揚学園(しようがくえん)の子供は、「春になる」と答えたそうです。 この問いにあなたならどう答えますか?

編集後記
▼気候の様子も不可解な様子を示しています。明日の日本社会の様子を示しているのでしょうか。若い世代に夢を描けない(夢を持ってない)社会は、将来の可能性を奪うこととならないでしょうか。この危惧は、世代間の生活感の喪失やコンビニエンス・ストアなどの便利さ主義などにも見られます。地域福祉研究室 pipiでは、福祉情報の発信をするだけでなく、生活感の獲得のための企画を提示したいとおもいます。ただ、具体的事業も考えていかなくては、夢を追うだけでは法人も維持できないですね。(W)▼4歳と1歳の姪がいますが、成長の早さに驚かされます。まだ言葉が足りない分、全身を使って感情を表現しています。小さな体で精一杯泣いたり笑ったり怒ったり、今が一番輝いている時期なのかも知れません。その一方で、子供の虐待が社会問題になっています。すべての子供たちの笑顔が溢れる社会にしたいものです。(Y)▼ようやく創刊号を発行することが出来ました。ご感想をお寄せいただけると嬉しいです。(H)

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