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pipinews 2005/2号 NO3
pipinewsの一部を掲載します。(会員には印刷物を郵送)

第3号表紙












































持ち送りの写真

持ち送り
失敗とトラウマの障害体験プログラム 
 小中学校で障害を理解しようというプログラムでよく行われるのが「車いす体験」と「アイマスク体験」で、最近では、高齢者疑似体験プログラムも増えてきました。 確かに「体験」することは良いことだと思いますが、現実社会の経験の少ない子どもたちには、主催する側の配慮が必要になると強く感じます。 まず、伝えなければならないのは、24時間障害があるということです。アイマスクをして「なんだ!!そんなに不自由じゃない」という子どもたちもいます。確かに短時間なら、その不自由さを感じることがないかも知れません。また、逆に恐怖心のあまり、一歩も歩けない子どももいます。トラウマになってしまったり、障害者は、大変、かわいそうというイメージだけが残ってしまうこともあります。  障害体験プログラムで大切なのは、バリアについて性格に伝えること母袋説です。つまり、よくいうところの4つのバリアについてです。@物理的バリアA制度的バリアB文化情報面のバリアC意識的なバリアの4つです。  子どもたちと一緒にバリアについて、考えることが大切だと思います。  トラウマになったり、かわいそうと感じないためにも丁寧なプログラムを組んで欲しいと思います。

提言 統括責任者 渡邉洋一
 地域福祉は、地域社会への関わり方を問うこととなります。この意味は、住民一人ひとりが地域社会で生活をする責任を果たし合うことです。近隣での支え合う活動は、他人まかせでは成立しません。地域社会での相互扶助の活動は、住民一人ひとりが、日々の暮らしで「気配り」や「おすそ分け」をし合うことが原点です。地域社会での「役割」を考えてみませんか。

地域福祉講座 岡村理論を考える
 岡村理論について   「人間が持つ基本的欲求」

  「人間が持つ基本的欲求」を理論の根底とする岡村理論では、社会福祉を次のように定義しています。社会福祉は、【個人全体と、社会環境全体との関係における欠陥】の予防並びに治療であるとしています。さらに、「社会福祉とは、全国民が生活者としての主体的社会関係の全体的統一性を保持しな がら、生活上の欲求を充足できるように、生活関連施策を利用、改善するように援助するとともに、生活関連の各制度関係者に個人の社会関係全体を理解させて、施策の変更、新設を援助する固有の共同的行為と制度である」としています。 岡村理論での社会福祉の機能は、「評価的機能・調整的機能・送致的機能・開発的機能・保護的機能」の五点から説明をしています。このように岡村理論は、難解であって抽象的であると批判があります。 基本的に、人間を対象としている社会福祉は、社会構造上の問題であると同時に、個人の生活上の要求と個性に関わる問題であることが特徴です。「主体性の社会福祉論」とされる岡村理論は、生活的行為の主体性に絶対的な価値を付与しているといえます。その根底には、個人と社会の関係は、それぞれ固有の存在性をもちながら依存し合う関係にあること。社会福祉は、この調和点において成立することが岡村の主張です。さらに、社会生活を構成するものは、「人間の基本的要求」と「基本的社会制度」と、それを関連ずける「社会関係」であるとします。この社会関係は、「社会関係の主体的側面」と「社会関係の客体的側面」として弁証法的にとらえられることも特徴です。 「人間の基本的要求」と「基本的社会制度」とを検討することから、岡村は、社会生活の基本的要求を7つに提示しています。@経済安定の要求A職業安定の要求B家族的安定の要求C教育保障の要求D医療保障の要求E社会参加(社会関係)の要求F文化娯楽の要求です。したがって、社会生活上の困難とは、この7つの基本的要求を充足する過程での困難にほかならないといえます。しかも、社会福祉の対象は、この社会関係の障害を持つものであり、この者への援助の過程であるともいえます。この社会関係の障害は、@社会関係の不調和A社会関係の欠損B社会制度の欠陥から説明をすることに岡村理論の特徴があります。 このように岡村理論では、社会福祉の主体的構造を研究したものと私は解釈しています。現代社会は、合理的説明行為が優先されていて、主体的な側面は、難解なものという解釈が強くなっています。知識偏重が合理制にはあって、マニアル主義であるといえます。それに対して、社会福祉の真髄を研究する姿勢にこそ主体形成の社会福祉があると考えています。「誰のために福祉があるか」が主体を問うことで・・・・・ある。
「持ち送り」の文化 軒先コミュニケーション
 南伊予地方では、家の軒先を支持することで、軒先が一間くらい道に出している家がある。この軒先の支持の部分を「持ち送り」とよぶそうである。この軒先で雨宿りや世間話しの場所になっている。各家が、このような軒先コミュニケーションの場を提供しあう文化が 大切であると考えている。地域福祉の基本は、このような路 地裏の文化の創造が基本のようである。ここには、「癒し」が あり、孤立することを防止し、役割と生き甲斐がある。この ような「長屋の文化」の一つに「持ち送り」と呼ばれるしきた りがあったのである。この「持ち送り」は、四国のお遍路の文 化にも関係をしているのかもしれない。お遍路の旅で、雨宿り ができる家の軒先にこそ近隣の支え合いの文化があったと考える。  他者への気配りと思いやりは、日本の社会にあった。この気配りの文化の再興を考えたいものである。

編集後記
▼災害の年が過ぎて、新年度をむかえようとしている。それにしても、障害者の給付法や介護保険法の改定など多難な年となりそうである。誰がどのような方法で負担をするのか。財政難の中で、社会福祉のサービスが問われている。千葉県市川市社会福祉協議会と愛媛県松山市社会福祉協議会の活動計画に委員長として担当してみた。公的サービスが縮小する中で、市民活動の期待されること大である。しかし、社協は、人材の蓄積と、地域組織化の方法の蓄積がなく、コミュニティワークの技術が問われることとなった。多くの社協では介護保険を実施することでの財源確保に血眼である。はたして、コミュニティワークは大丈夫なのであろうか。あわせて、川崎市と船橋市の地域福祉計画にも参画してみた。行政計画では、地域福祉は、財源不足の補完としての理論となりやすく、公的財源が不足で住民参加では困りものである。はたして、真の地域福祉の夜明けは訪れるのか。(W)▼うさぎのマッサージの本を見つけました。鍼治療を受けているうさぎもいるそうです。ちなみに桜編集長は、フェイシャルマッサージが大好きです。(Y)▼家族というもっとも小さな集団について考えることが多くなった。リヒターによる病的な家族 (劇場家族・要塞家族・サナトリウム家族)や小此木啓吾による家族 (コンテナ家族・ホテル家族)について勉強してみたいと。(H)▼うさぎのマッサージの本を見つけました。鍼治療を受けているうさぎもいるそうです。ちなみに桜編集長は、フェイシャルマッサージが大好きです。(S)

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